午後三時、砂糖がけのウェブ
この広いインターネットの海底に
きっと誰にも思い出せないような日常が
静かに沈んでいる
顔も名前も知らないひとの
砂糖がけのいつくしい日々を
インターネットの海にそっと溶かして
ほんの少しだけ甘くなれたらいい